2020年3月29日日曜日

株主優待で選ぶべき銘柄

雑誌でも株主優待特集が毎月のように取り上げられています。
優待利回りへの関心が高いですが、それ以外にも気にした方がよいことがあります。

ここでは銘柄を選ぶ基準を書いてみます。


1.業績がよい

もともと会社がキチンと利益を上げていないと意味がない、という話しです。
もう少しいうと今後も株価が上がり続ける可能性が高いことも大事です。
とは言え、将来のことは誰にもわからないですよね。
なので、過去5年間の業績を見て安定して利益を上げていることが大切です。


2.優待利回りが高い

「優待利回り=優待を金額化した金額÷優待の権利をとれる金額(株価×株数)」
例えば
・10万円で優待の権利をとれる株
・2000円のクォカードを年に2回もらえる
とすると優待利回りは4%になります。

ここからがポイント。
優待利回りはちゃんと計算しましょう

(a)自分のライフスタイルに合わせて計算しよう

優待利回りを記載しているサイトはあるのですが、金額化が難しい企業もあります。
その企業は自分の生活スタイルを考えて自分で算出することが重要です。

例えば、イオンで3%のキャッシュバックを受ける権利をGETとしてもイオンにの利用金額
が異なれば優待利回りも異なります。
例えば、
イオン株を1000円で100株購入していて
・年間で100万円をイオンで使う人:3万円のキャッシュバック→優待利回り30%
・年間で10万円をイオンで使う人:3千円のキャッシュバック→優待利回り3%
と大きく違ってきます。

割引系の優待は要チェックです。

【意外とすごい!】隠れた高優待利回り銘柄
のように計算してみるとよいです。
思わぬ発見がありますよ。

(b)優待金額と実際の価値に換算しよう

優待の価値は金額と一致しないことがあります。
ここでは3つに分けることが大切です。

(i)金券

金券の類のものは基本的に一致します。
例えば、クォカード、商品券、お米券。
1000円のクォカードは1000円の価値と言っていいと思います。
<参考>
株主優待でQUOカードをもらえる割安・優良企業
株主優待でギフトカードをもらえる割安・優良企業
株主優待でお米券をもらえる割安・優良企業

(ii)自社製品

企業が自社の商品を送付する場合です。
例えば、日清食品ホールディングスの場合、「1,500円相当の当社グループ会社の製品詰合わせ」です。
企業によってばらつきはあるのですが、
・定価ベースで金額を算出している
・箱代が含まれている場合がある
 ことを考えると7割くらいの価値だと思うのが良いと思います。

(iii)カタログギフト(選べるギフト)

3000円相当の、、というやつです。
送料が含まれていたりするので実際は半分くらいの価値しかないと思います。
<参考>
株主優待でカタログギフトをもらえる割安・優良企業 

(iv)お米

スーパーなどに行けば大体の金額、わかりますよね。
ザックリだと2kgで1000円、5kgで2000円ですね。
ちなみに魚沼産だと+500円位です^^
 

3.日常生活で利用できるか

例えば、近所にイオンがないのにイオンの株主優待を持っていても。。涙
という話です。
また、おいしくない居酒屋チェーンの株主優待券で食事をするものちょっと気乗りしません(笑)
株価が上がることを期待して買う場合はあまり気にしなくてよいです。

ここでのコツは3つに企業を分類することです。

(a) 優良&割安企業

株主優待がなくても株を欲しいと思える企業です。
私の基準は
営業利益率:10%以上
ROE:10%以上
株主資本比率:60%以上

連結PER:10倍以下
PBR:2倍以下

ですかね。
なので、優待はおまけなのであまり優待利回りは気にしません。

(b)ちょっと優良&ちょっと割安な企業

株価だけみると割り高、でも優待利回り考えると持っておきたい、という企業です。

営業利益率:8%以上
ROE:5%以上
株主資本比率:40%以上
 

連結PER:15倍以下
PBR:2倍以下

ですかね。
優待利回り:1%以上
は欲しいですね。

(c)とにかく株主優待がお得な企業

とにかく優待を持たなきゃ損!という企業です。
会社が仮につぶれてもいいや、という位お得な企業ですね。
優待利回り:10%以上
前述のイオンは人によっては該当しますね。


上記を基準とすると優待企業が100社もある、ってことにはならないかもしれません。